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構造計算はしなくて良い!?

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構造計算はしなくて良い!?

建築基準法では項目を満たす木造建物は構造計算を義務化していない

建築基準法では以下項目を満たす木造建物は構造計算を義務化しておりません。

・木造2階建て以下

・延べ面積500㎡(151.25坪)以下

・高さ13m以下

・軒の高さが9m以下

 

この建物は建築基準法第六条一項四号に該当するいわゆる「4号特例」と呼ばれる規定で、建築士が設計した建物の審査は構造部分の審査が免除されるという規定なのです。

つまり、確認申請に構造に関する書類を提出する必要も完了時の検査にもチェック項目はありません。
かといって構造計算が免除されているから全く計算をしていないのではなく、「仕様規定」と言って壁量計算や壁配置バランスや金物の選択の3つを検討する義務は発生します。

ただ、この仕様規定の計算は非常に簡易的なもので通常A3用紙1枚で収まりきってしまう位の計算量しかありません。
また、書類を提出する必要も検査を受ける必要もない為、一部の設計者の中には仕様規定の検討も行っていないのが現状です。

安心安全を求めるなら構造計算をするべき

構造計算にもいくつかの種類はありますが、木造住宅で良く用いられる許容応力度計算とは、
それぞれの部材(柱、梁、基礎など)の限界体力を把握し、建築物にかかる固定荷重や積載荷重に長期荷重、
及び地震力などの短期荷重を想定して応力(部材内部に生じる抵抗力)を算出し、
応力が限界体力以下に納まるようにしていく計算方法です。

この計算は柱一本一本全ての部材で行いますので、計算結果も数百枚の用紙になるのが通常です。

また昨今の複雑化する間取りや大開口部を設ける建物では壁量計算だけでは不安と思っている設計者も少なくありません。

では何故構造計算を行なった方が良いのに現在建てられている木造住宅のほとんどが構造計算行われていないのでしょうか?

構造計算は普段から行っていないと複雑で知識や時間もかかるので、やった事も無い工務店もたくさんあるのが現状で、
構造設計者に外注で依頼しようと思うと費用も掛かり、
打合せして決めた間取りでは出来ないなどいろいろ不都合が出てくる事もあり、通常あまり行われない現状となっております。

業界では4号特例の廃止の動きなどもあるのですが、こうした経緯から反対の声も多く廃止の動きは延期され続けております。

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